そしたら地球を見下ろすんだ
せめてあとひとさじの砂糖を とらうまのおじかん そこにはないぴったりの感情 無垢なるエレクトロニカ 彗星にうずまる 知ってるけど知らないひと かみさまはどうしてはいをイエスと呼ぶのですか ゼロとイチのチック 水晶体がほしいの 少年よ空は泣いているか むず痒い名前の未来 世界の食べ方 どうか縫いとめてください 黄泉病み 銀河系を着回す ほんとは馬鹿じゃないけど トリックスターを撃ち落とせ その口先だけずっと甘い あたしここに死ににきたの 瞬きののちに消してください 大動脈が呼応する どんな言葉で蓋をしようか ロビンソンはどこへいった 「抱いても良いですか」 なじってよ、死んでやるから 地球はアイでまわっています 終わりまであと三行半 その指は明日処女を忘れる 未遂ばかりの人生 嘘だけは今を裏切らない やすらかにかなしく死ね ばかばかしい銀河系でうまれた 後悔と自責のワルツ 飾っても嘘 惑星が墜落する午後 太陽といっしょにバイバイ ありふれたマジック なくの、すきよ よそゆきの階段 だいすきよ/ごめんね いつも君から始まって終わる 同じ顔でロマンス ベッドと夜だけが知っている お姫様に成り下がれるおまじない 獣になるための勇気 あいつは僕のA級戦犯 熱水のなかのテトラ りこうじゃない犬が好き うそみたいな惨劇 |
だけど現実はいやで
まぶたの凍った眠り姫 羊水に沈めて孵して あまやかな別れと涙 二度死ぬ少女X 見えない秋に引きずられて 夢だけでよかった 君の居ない日の酸素は苦い 無音でシンフォニー 青春はおくれてやってくる 後天的バケモノ理論 キスして死ね! ばらばらにされて夜行列車 錆びる瞬間 秘めたる甘露 逃げ場はここにいます 花束を君に 右手を永久保存 きみってば心がせまい 異次元からきました 冬が逃げてくれない あたしがママかもね 地球の端のゴミ 一線超え女さん 聴覚から死んでゆく 僕が羊で君がオオカミで 遺歌 たぶん脳みそを食われてしまった ダーティー・ワーカー おまえをわんこにしてやろう 20キロヘルツの朝 まちがいというあまい情け つま先に別人のきざし 笑顔は黙っていてくれ ばかでいるのにもつかれる 誰が見ても愛 赤い 半身 初夏まで呼び込む シシリーの赤い妖精 この手足は覚えている 散るがよい 指の先から冬になる たとえるなら金星と地球くらい 鉄塊に巣くう乙女 きみの両眼がほしい 「わたしをお飲み」 しらないでいて、だけどきづいて 潔癖をねたむばかり 君の瞳は底知れぬ海 濡れた枕 |
爪痕は誇りであると ※ワンダーランドでは常識です 不完全人 完璧という皮肉 おきにいりの悪夢 きみに闇憑き 空気が泣いている そのヒーローは不意打ちによわい きらいになるのがとってもにがて 天国と地獄とまぐわる ただ立ち去ってゆくだけ いのちの残響 そればかりの人生だった 素敵な嘘が吐けない きみだけ幸せな物語 心臓の底に沈めた鉛 みえないところで死んでいく その声で呼ばないでくれ ひと皮剥けばけがれている 今朝みた夢の出来を忘れた 眩暈の向こうで待っていて 知らず霧になった どちらの体温だっただろう 誰にも見つからない夏を探しに ぎらつく純情 咲きては落つる 暁の足音 誰より高い場所に行きたい 不可視の花火 宵越しの情 ぼくは幼子ではないので ただ苦しむための場所 きみ色の舌 言葉だけ 何度君に殺されただろう わたしの夢の常連客 どこまでも嫌ってくれ 毒の宿る樹 とうぜんの冒険(陶然/当然) きみとわたしの舞踏会 やがてほどける午前四時 うまく冷たくならない血 常設公演中の夢 いいから触れてくれるなよ きみが楔 一切合財うばっていく人 この身しか捧げられない いいから忘れてくれ いま終わったドラマ その言葉を鍵にして |
笑うだけの能しかない われわれは無力である かつ、無抵抗でもある 僕ら何もかもから嫌われた場所にいるね その喉笛がなによりの戦犯 ながめることだけ許可してほしい 気の変わらぬ間に裏切ってよ 夜が襲ってくる 何一つ正しくない惑星 わたしに失望してください 想わざるの罪 幸せになんてしてやるものか 何処へ行くのも億劫だから 紅茶一杯分の時間だけ ゆるされざる命において きえねばならぬ、さらねばならぬ 別れはきみから切り出して 残り香とおしゃべり さらば陰る日々よ みなまで言われぬ別れの言葉 |